これまで多くのコンサルに依頼してきた。立派なレポートが出てきた。会議で「徹底する」と決まった。3ヶ月後、現場は何も変わっていなかった。気づくと、コンサル費だけが消えていた。
もし、あなたが「もうコンサルは信じられない」と感じているなら、この記事はあなたのためです。
結論を先に言います。私たちRockHillは、コンサルではありません。診断レポートを納品する会社でもありません。「現場の隣に座る伴走者」です。蛭田が、本当にやりたい仕事の話を、ここでさせてください。
「コンサル疲れ」という、よくある景色
ある全国チェーンの社長が、こう言いました。「3年で4社、コンサルを変えた。どこも最初は素晴らしいレポートを出してくれる。でも、3ヶ月経つと、現場が動かない。社員が冷めていく。気づくと、コンサル費が年間2,000万円消えていた」
別の個人店オーナーは、こう言いました。「100万円かけて経営診断を受けた。報告書は分厚かった。でも、結局、自分が何をすればいいか、最後まで分からなかった」
これ、見覚えありませんか。
コンサル業界の「報告書を納品して終わる」モデルは、長年機能してきました。確かに、第三者の視点で課題を整理することには価値があります。けれど、整理した後の「現場に落とす」「動きを変える」「習慣にする」までを背負わないコンサルが、多すぎる。
これは、コンサルが悪いというより、ビジネスモデルがそういう構造になっているからです。報告書を納品すれば対価が発生する。だから、報告書の質は上がるが、現場の変化は二の次になる。
私はこの構造を、ずっと不誠実だと思ってきました。
なぜ「報告書」では現場は変わらないのか
現場が変わるには、3つのステップが必要です。
ステップ1: 言語化 — 何が課題で、何を変えるかを、現場の言葉にする
ステップ2: 仕組み化 — 変える動きを、誰でも実行できる形に落とす
ステップ3: 習慣化 — 仕組みを、3ヶ月以上続けて、当たり前にする
多くのコンサルは、ステップ1で終わります。報告書には、課題と提言が書かれている。けれど、ステップ2と3は、「現場の責任」として残される。
現場には、それを実行する時間も、技術も、習慣もありません。だから、報告書は本棚に並んだまま、ホコリをかぶる。
これは、現場の能力不足ではありません。ステップ2と3を、誰も背負わなかっただけです。あなたが悪いんじゃない。
私たちRockHillは、ここを変えたいと思って始まりました。報告書を出して終わるのではなく、現場の隣に座り続け、3ヶ月後、半年後、1年後に「ちゃんと習慣になったかどうか」まで見る。それが、私たちの定義する「伴走」です。
仮想のケース:コンサル契約と、伴走契約の違い
同じ規模(8店舗)の居酒屋チェーンの2つの選択を比較します。
ケース1: 大手コンサル契約
3ヶ月で500万円。立派な現状分析と、戦略提言書(全80ページ)が納品されました。「メニュー改革」「人事制度刷新」「DX推進」の3本柱。社長は満足し、社内で発表しました。
3ヶ月後、提言の20%程度しか実行されていません。店長たちは「日々の業務で精一杯で、提言まで手が回らない」と言いました。本部も「具体的な実行手順までは書かれていないので、自分たちで考えるしかない」と困惑しています。1年後、結局、提言の半分以上は塩漬けになりました。
ケース2: 伴走契約
RockHillとの月額契約。最初の3ヶ月は、現状の見える化(数字、現場、お客様の声)だけに集中。提言はあえてしない。
4ヶ月目から、社長と本部メンバーと一緒に「最初に変える1つ」を決めました。それは「店長の事務作業を月10時間減らす」というシンプルな目標でした。蛭田は本部の会議に毎週入り、店舗を月1回訪問。仕組みづくりから、習慣化まで、半年間伴走しました。
半年後、店長の事務時間は月12時間減りました。その時間が現場改善に回り、リピート率が改善。スタッフ満足度も上がりました。「最初の1つ」を成功させたことで、本部に「自分たちで変えられる」という感覚が生まれました。
差は、「報告書を渡すか」「現場の隣に座り続けるか」の選択です。
「伴走」を選ぶ前に、確認したい5項目
私たちRockHillの伴走を検討してくださる方に、最初にお伝えしたいこと。
- [ ] 「報告書だけ欲しい」のではなく、「現場が変わってほしい」と思っているか
- [ ] 3ヶ月で完結ではなく、半年〜1年の関係を持つ覚悟があるか
- [ ] 「外部に丸投げ」ではなく、「一緒に考える」を受け入れられるか
- [ ] 現場のスタッフを、巻き込む覚悟があるか
- [ ] 「最初の1つ」を、小さく始める受け入れる余地があるか
すべて「はい」でなくても構いません。ただ、伴走は「お互いが歩く」関係です。一方的に答えを出す関係ではない、ということだけ、知っていただきたいのです。
蛭田一史が、RockHillで本当にやりたいこと
私、蛭田は、2009年にRockHillを創業しました。それから16年、累計600店舗以上の飲食店に関わってきました。
最初は私も、コンサルとして、報告書を作る仕事をしていました。けれど、ある日気づきました。私が出した報告書の99%は、本棚で眠っている。素晴らしい提言も、現場に届かなければ、ただの紙です。
そこから、私は仕事の仕方を変えました。報告書を作る時間を減らし、現場に行く時間を増やした。月1回ではなく、毎週通う。社長との会議より、店長との立ち話を大事にする。新しい仕組みより、続けられる小さな習慣を提案する。
これは、ビジネスとしては効率が悪い。1社にかける時間が長いので、関われる会社の数は限られます。それでも、私はこのやり方を選びました。なぜなら、現場が本当に変わる瞬間にしか、私が存在する意味はないと思っているからです。
私たちRockHillが目指すのは、診断会社でも、コンサル会社でもありません。良い飲食店が、ちゃんと報われる世の中をつくる、伴走者の集団です。店主の努力が、ちゃんとお金になって返ってくる。スタッフの真面目さが、ちゃんとキャリアになる。お客様の感謝が、ちゃんと店主に届く。そういう順序を、現場の隣で、地道に整える仕事です。
派手な仕事ではありません。けれど、誰かがやらなければならない仕事だと、私は信じています。
もし「自分の店でも、伴走を試してみたい」と感じたら、一度話してみませんか。
助言も提案もしません。ただ30分、あなたの店の話を聞かせてください。私たちが伴走できる相手かどうかは、お互いに話してみないと分かりません。だから、まず話す時間からです。
関連記事として、RockHillの哲学の出発点については良い飲食店が、ちゃんと報われるためにも合わせてご覧ください。あるいは、現場の入口として飲食店の昇進・育成診断ハブもどうぞ。
RockHillの強くなる飲食店向けツール
現場の課題を整理したいときは、次の導線も活用してください。記事を読んで終わりにせず、自店の現在地を測り、必要な一手に落とし込むための入り口です。
- 昇進適性診断シリーズ:店長・SV・経営力を5軸で可視化し、育成や配置の判断材料にできます。
- 商圏スコア(meo診断.net):Googleマップ上の商圏順位と改善ポイントを確認できます。
- RockHillへの無料相談:自社の状況に合わせて、集客・育成・仕組み化の優先順位を整理できます。
著者: 蛭田一史(株式会社RockHill 代表取締役)|飲食店支援600店舗以上(累計)|設立2009年